今現在日本の住宅の造り方は、高気密・高断熱のゼロエネルギー住宅が一番の重要性能になっている傾向にあります。
それによって関東地域、ここ埼玉でも東北・北海道仕様の住宅を積極的に建てるハウスメーカーも増えています。
私達三幸住宅としても、夏涼しく、冬暖かいという住宅は、生活のしやすさや省エネルギーにおいて重要なことだと考えています。
住宅の断熱性を上げるのは、基本的には簡単です。密度の高い(熱が伝わりにくい)断熱材を厚く入れることです。しかし、適材適所、適量の断熱材を用いるためには、技術が必要となります。
ただひとつ、私達三幸住宅が他社の家造りと明らかに異なるところは、断熱のために新建材(石油製品)の断熱材を多く用いるのではなく、日本古来の建物の性能、先人達の知恵を生かし、それを現代風に進化させた方法を用いることです。そして、そのひとつが「置き屋根」です。
置き屋根は米蔵などでよく使われる古来の断熱方法です。建物全体として屋根構造を25cm~40cm程度切り離して、その部分で風(空気)の流れ作ることにより、高断熱を生み出す工法です。
この施工方法を住宅に積極的に取り入れている建築会社は、私達三幸住宅以外には、そうはないと思います。それは私達が、蔵のリフォームを数多く工事させていただいている経験と自信を元に、商品化させていただいているからです。
一度建物本体に屋根を施工して防水処理し、その後にもう一度置き屋根を施工します。
土壁の住宅以外は、どうしても断熱材が必要です。三幸住宅の木組みの家は無垢材を積極的に使った住宅なので、断熱材にも自然のものを使いたいという思いから、全棟羊毛断熱材標準施工になっています。
羊毛断熱材の羊毛の割合は、70%、80%、100%とあります。
根太組をした後、下面に透湿防水シートを施工します。
結露を防ぐため、断熱材の室内側に気密シートを張ります。
デュポン社のザバーン®BF(Bi Functional)は可変透湿機能があり、湿気が少ない時には湿気を通さず、湿気が多い時には湿気を通します。そのため、調湿機能のあるウールブレスの性能を引き出してくれます。
そのため、三幸住宅では調湿気密シート、ザバーン®BFを張っています。