

築250年以上の長屋門の材料(パーツ)です。傷みがひどいため、価値があり、使えるものだけを選びます。

どの部分をどの様に補強するか、一度仮組みをしていきます。

柱の反り、腐り、全体の傾きを計算した後、また解体します。

材料を三幸住宅作業場へ持ち帰ります。いま現在付いている釘などの金物をすべて取り除き、一度水洗いした後、日陰干しをします。

柱の反り、ねじれをすべて削り取ります。すると、木肌にきれいなケヤキの杢目がよみがえります。

いままでのキズや仕掛けの穴を、ひとつひとつ手作業で埋めていきます。昔の面影を残すために、いままであったキズや穴の形もそのまま仕上げます。

ここでやっと上棟へ向けての墨付け、刻みに入ります。

いよいよ上棟です。昔のままの復元なので、釘などの金物は一切使いません。

続いて屋根工事、壁工事です。

壁工事もいよいよ大詰めです。壁は杉板のささら子張りです。

建具も入り、いよいよ完成間近です。

立派な風貌がよみがえりました。