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耐震レベル(制振装置)

 東日本大震災があってから、建築業界は今まで以上に各社耐震レベルをアピールするようになりました。

表1 耐震レベル
レベル1 数百年に一度発生する地震(東京では震度6強から震度7程度)の地震力に対して倒壊、崩壊せずに、数十年に一度発生する地震(東京では震度5強程度)の地震力に対して損傷しない程度(建築基準法と同等)
レベル2 レベル1の1.25倍の地震に対抗できる。
レベル3 レベル1の1.5倍の地震に対抗できる。

 この様に、耐震レベルを上げていくということは、分かり易くいうとその建物の耐力壁を増していくということです。(※耐力壁とは、地震や台風に耐える壁→サッシが付いているような壁は耐力壁には入りません。)

 耐震レベル3相当という表示の場合は(表1)の場合が多く、本当の耐震レベル3(最高ランク)は、耐力壁計算の他に下記が必要です。

  1. 基礎の配筋補強
  2. 床面の強さの確保
  3. 屋根面の強さの確保
  4. 梁などの接合金物
  5. 梁寸法の確認
  6. 順耐力壁の算定

 私たちの意見としては、1~5に関しては現在どこの会社でもやっている仕様(在来工法の場合各社はほぼ同じ)で、強度はある程度補われていると考えられますので、建物の壁量だけをレベル2、レベル3にするだけで、相当強い建物になると思います。

壁について

 私たち三幸住宅としては基本的に耐力壁はパネル(ダイライト等の面材)で行っています。(※コストは筋交い工法と比べて高くなってしまいますが、耐力性だけでなく機密性も優れているからです。)

屋根について

 屋根に関しては本格和風建築が多いので、日本瓦や外壁で現行の住宅(住宅メーカーが造るような家)よりも、どうしても家自体が重くなります。
そこで、1階2階の耐力壁の他に、小屋(屋根の骨組み)にも日本建築の基本的な骨組みの組み方で、揺れやねじれに対応しています。

 この小屋組みは、三幸住宅のデザイン住宅にも応用しています。

瓦について

 瓦に関しては東日本大震災以降「家が重くなる」や「瓦が落ちてくる」など、やや懸念されていますが、現在は日本瓦にも防災瓦というものがあります。

 たとえ使おうとする瓦が防災仕様でなくとも、昔なら1枚1枚土を使いながら引っかけて並べるだけだった瓦を、現在はすべての瓦に釘打ち施工(※もし割れた時の交換は大変になりますが)や、棟、下り棟にも耐震金具なども出ています。その家、その用途によって耐震性を高める策は容易にできます。

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 2011年3月11日の東日本大震災に続き、2016年4月14日以降頻発している熊本を中心とした大地震など、規模の違いはありますが日本列島すべての地域でかなりの数の地震が起きています。
 日本は地震大国と言われながらも、少し前までは今ほど家造りの際に耐震・制振構造に予算をかけるということが多くなかったと思います。そこにお金をかけるなら、床や壁、天井、建具などの仕上げやキッチン、ユニットバスなどのグレードアップ、照明設備に予算を使いたい、という方が大半でした。
 しかし今現在は、その予算にプラス耐震や制震にも予算をかけたいという方が増えてきました。

 では、耐震・制震・免震はどの様に考えればよいのでしょうか?
 住宅の地震に対する強度を上げるにはまず耐力壁(地震の揺れに耐える壁)を数多く設けるということが考えられます。耐力壁を家の間取りや動線も踏まえてうまく配置すれば、建物は四角い堅い箱になります。これは良いことなのですが、これだけだと地面の揺れはそのまま家の2階3階に伝わります。その揺れを上部の箱に少しでも伝わりづらくする構造が、制振装置です。
 免震装置(構造)というのは、簡単に言うと地面(基礎)と建物の縁を切り、それをダンパーや特殊ゴムなどで繋ぐ、というものです。地震にはこの考え(構造)が一番だと私も思いますが、一般住宅の木造住宅で採用するには、あまりにコストがかかりすぎて現実的ではないと思います。となるとやはり今の住宅では、耐震構造の建物に制振装置を取り付けて安全性をプラスする、ということになるでしょう。

木造住宅に制振装置を使う時の考え方

 制振装置を取り付けておけば震度6でも7でも自分の家は問題ない、ということではないのです。制振装置という物は、地震の揺れに対する建物へのダメージを限界まで抑えるという役割で、特に熊本地震のような、繰り返し起きる強い地震などにはかなり有効だと考えます。
 分かり易く言うと、地震時の家の倒壊を防ぐ役割が耐力壁で、繰り返す振動の中でその耐力壁が限界点(耐力壁が本来持っている力の限界)にまで達しないように力を吸収してくれるのが、制振装置です。

木造軸組(在来)工法 木造枠組(2×4)工法

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